”ベトナムドリーム”の時代は終わったのか。

2020年代、ベトナム在留日本人が減少してるのはなぜか。

2010年代、「ベトナムドリーム」という言葉をたまに耳にした。
日本よりも成長している国でチャンスを掴む——そんな空気が確かにあったと思う。

海外で働きキャリアを築きたい。
そう考える日本人は一定数いました。
しかし、ベトナムの在留日本人数は2020年代に入って減少傾向にあります。

【ベトナム在留日本人数】

令和7年(2025) 16,636(-4.4%)
令和6年(2024) 17,410(-8.1%)
令和5年(2023) 18,949(-13.2%)
令和4年(2022) 21,819(-1.6%)
令和3年(2021) 22,185(-5.3%)
 ※外務省の掲載データ

日本人の世界移住ランキングの動画を見ていて気になり、改めて調べてみました。
2011年頃から大きく増えた印象がありましたが、現在は減少傾向にあります。

【要因①】労働許可制度の厳格化

2023年に、労働許可の申請をする際、
専門家/技術者として働く場合には、

・学歴証明
・経験証明(外国組織での勤務年数証明など)

が求められるようになり、ベトナムでの就労を断念する人たちがいました。

特に「外国組織での経験の証明」は、実務上、取得できない人が一定数存在します。

各国商工会からも意見が出されたものの、現時点でも大きな変更は見られていません。
背景には、学歴・職歴の偽造を取り締まる意図があったとも言われています。

【要因②】ベトナム人材の成熟

もう一つの要因として考えられるのが、現地人材の成長です。

ベトナム国内では、

・日本企業での勤務経験を積んだ人材
・日本からの帰国者

が増え、中堅管理職として活躍するケースも多くなってきました。

その結果、必ずしも日本人がいなくても、一定のレベルで業務を回せる体制が整いつつあります。

最初は外部に頼るものの、
ある程度成長すれば自国の人材で回す——

この流れは、ベトナムらしいとも感じます。

■ まとめ

在留日本人数の減少は、単なる一時的な現象ではなく、

・労働許可制度の運用の厳格化
・現地人材の成熟

といった複合的な要因によるものと考えられます。

ベトナムドリームが終わったというより、「誰でも挑戦できる時代が終わった」と言った方が正確かもしれない。

そしてこれは、2026年高市政権のもとで、在留資格の要件の厳格化がすすめられている日本において、日本に在留する外国籍の方々の「ジャパンドリーム」にも同じことが起きる可能性を示しているように感じます。

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